コラム

サイト作成で必要なコーディングとは?初心者の方にわかりやすく解説

yamagata

サイト作成を始めるにあたり、コーディングが必要になる場面が多くあります。しかし、初心者の方にとって、コーディングとは何か、どのように始めるべきか分かりづらい部分も多いでしょう。

本記事では、初心者向けにコーディングの基本と、サイト作成に必要なコーディングスキルを具体的かつわかりやすく解説します。これを読んで、サイト作成に必要なコーディングの理解を深め、次のステップに進む準備を整えましょう。

1. コーディングとは

コーディングとは、コンピューターに指示を与えるための「言語」を使って、ウェブサイトやアプリケーションを作成する作業のことです。私たちがウェブページを見ているとき、その背後で動いているプログラムがコーディングによって作られています。

コンピューターは人間のように視覚的に何かを認識せず、定められた文字を読み込むことでそれが何なのかを認識します。そのためコンピューターに認識させるためには、そのルールに沿って文字を書き込んでいく必要があるのです。

みなさんもなんとなくプログラミングと聞くと、次の写真のように黒い画面に大量の文字を書いているのを想像するのではないでしょうか?

コーディングの画像

これがまさにコーディングと呼ばれる作業になります。

もう少しわかりやすく例えると、コーディングは「集団行動」と似ています。

みなさんも学校などで集団行動をしたことありますよね。先生から「気をつけ、礼」と言われると気をつけしてお辞儀をし、「回れ右」と言われれば、右足を後ろに下げ、右に回りながら後ろを向きます。コーディングもこれと同じように決められた指示をコンピューターに出すことでコンピューターが決められた動きを行うのです。

コンピューターが生徒でコーディングを行う人は先生というような関係になります。

【画像】コーディングの基本的な流れのイラスト

2. サイト作成に必要な基本的なコーディング言語

サイトを作るために必要なコーディング言語にはいくつかの種類がありますが、初心者にとって特に重要なものは以下の3つです。

HTML(HyperText Markup Language)

HTMLは、ウェブページの構造を作るための言語です。ページの見出しや段落、リンクなどを定義するために使います。HTMLを使って、ページがどのように構成されるかを決めます。

CSS(Cascading Style Sheets)

CSSは、HTMLで作ったページの見た目を整えるための言語です。色、フォント、レイアウトなど、ページのデザインに関わる部分を担当します。CSSを使うことで、HTMLだけでは表現できないデザインを施すことができます。

JavaScript

JavaScriptは、ウェブページに動きやインタラクションを加えるために使います。例えば、ボタンをクリックしたときに表示が変わったり、フォームを送信するときにデータが検証されるなど、ユーザーとサイトとのやり取りを実現します。

ちなみに別でJavaという言語がありますが、JavaScriptとは全く違う言語なので、気をつけましょう。恥ずかしながら私も最初は、JavaScriptの省略語なのかと勘違いしてました(笑)。

車で例えると、HTMLが車の骨組みで、CSSが色などの装飾、JavaScriptがエンジンなどの動作となります。

【画像】HTML、CSS、JavaScriptの役割を示す図

3. 実際にサイト作成で使用するコーディングの例

実際にウェブサイトを作成する際に、どのようにこれらのコーディング言語を使うのでしょうか。簡単な例を挙げてみましょう。

3.1 HTMLでウェブページの構造を作成

html

コードをコピーする

<!DOCTYPE html>
<html lang=”ja”>

<head>
<meta charset=”UTF-8″>
<title>サイトタイトル</title>
</head>

<body>
<header>
<h1>ウェブサイトの見出し</h1>
</header>
<section>
<p>これはウェブページの段落です。</p>
</section>
</body>

</html>

このコードは、ウェブページの基本的な構造を作ります。見出し(<h1>)や段落(<p>)を定義しています。

3.2 CSSでデザインを追加

css

コードをコピーする

body {
font-family: Arial, sans-serif;
background-color: #f4f4f4;
}

h1 {
color: #333;
text-align: center;
}

このCSSは、HTMLで作ったページにデザインを加えるものです。背景色を設定したり、見出しの色や位置を変更しています。

3.3 JavaScriptで動きやインタラクションを追加

javascript

コードをコピーする

document.getElementById(“button”).onclick = function() {
alert(“ボタンがクリックされました!”);
};

このJavaScriptコードは、ボタンがクリックされたときにメッセージを表示するものです。動的な動作を加えることで、よりインタラクティブなページになります。

【画像】HTML、CSS、JavaScriptのコードの流れ

4. 初心者がコーディングを学ぶためのステップ

初心者の方がコーディングを学ぶためには、いくつかのステップを踏むと効果的です。

基本の概念を理解する

最初にHTML、CSS、JavaScriptの基本的な役割を理解しましょう。これらを使ってウェブサイトがどのように構成されるのかを知ることが重要です。

実際に手を動かしてみる

コーディングを学ぶ最良の方法は、実際にコードを書くことです。簡単なウェブページを作成してみましょう。例えば、自分の名前を表示するウェブページや、お知らせ用の簡単なページを作ることから始めると良いでしょう。

チュートリアルを活用する

インターネット上には、初心者向けの無料チュートリアルや学習サイトがたくさんあります。例えば、 Progate、CodecademyやMDN Web Docsなどのリソースを利用して、ステップバイステップで学ぶことができます。

【画像】初心者向けの学習リソースの一覧

5. 【筆者の経験談】初心者の方へのアドバイス

自分が勉強を始めた時も最初はProgateで始めました。結論として、コーディングを学ぶのに高額な費用をかける必要はないと思います。YouTubeやこういった無料の学習サイトを使えばコーディングを勉強することは可能です。それとお金をかけるとしてもUdemyなどで1万円〜3万円のコースを買ったり、本屋で教材を買ったりするだけで十分です。コーディングのためだけに何十万とお金をかける必要はありません。

とはいえ、独学での習得が簡単かと言われると、決してそうではありません。

「3ヶ月でスキルが身につく」といった広告やキャッチコピーをよく目にすることがありますが、あれはあくまで基礎レベルの話です。実際に会社などで働くとなると、まったくスキルとしては足りず、自分のレベルの低さを痛感します。

ここまで読んで『じゃあ、ものすごく勉強しないといけないのか』と思った方もいるかもしれませんが、そういうわけではありません。もちろん勉強は必要ですが、ある程度基礎を覚えたなら早く会社に勤めたり、何かしらの案件に携わることをおすすめします。いつまでも勉強を続けていてもそれはあくまで教科書通りの場合に通用するだけですし、実際の案件では多くの作業者やシステムなどが絡み合ったりしていて、通用しないことがほとんどです。

スポーツと同じで、どんな練習も実践に勝るものはないということです。

だからこそ、初心者でも実際の案件に関わりながら学んだ方が、圧倒的に早く成長できます。

また、たとえ高度なレベルに達しなくてもコーディングの知識があることは、他のWEB関係の職種、WEBデザイナーやWEBディレクターなどにつく上でも非常にメリットがあります。コーディングを想定したデザイン作成や指示を出すことが可能なので、転職活動時などにもプラスとして働き、あなたのキャリアに大きな幅を持たせてくれるはずです。

私自身元々コーダーのような働き方をしていて、今はWEBディレクターとして働いていますが、色んな場面でコーディングの知識はとても役に立っています。場合によっては今でもコードの修正を行ったりして、それを評価していただいてます。

最初は思った以上に難しく感じたり、うまくいかずに悩むこともあるかもしれません。しかし、1年間しっかり取り組めば、確実にスキルは向上します。

コーディングの成長は決して滑らかではありません。最初は点の理解を繰り返しているため、なんとなく暗記のような感じで自分の成長を感じられないかもしれませんし、自分は向いてないのかもと思うかもしれません。しかし、諦めず続けているとどこかで一気に点と点がつながり理解できる時がきます。そうすると一気にレベルアップしますし、理解が深まると、学ぶこと自体が楽しくなってきます。

どんなことでも最初はうまくいかず、楽しさを感じにくいものです。ただ、そこで折れていてはその物事の本当の楽しさはわかりません。ある程度理解でき、自分なりに工夫したり、戦略を練ったりできるようになってきてからが本当の面白さを感じられるはずです。

これからコーディングを学ぼうと思っている方も、最初は難しくて挫折しそうになるかもしれません。しかし、一度やると決めたからには、諦めずに続けてみてほしいです。

同じくコーディングに携わったものとして、心から応援しています!

6. まとめ

コーディングは最初は難しく感じるかもしれませんが、実際に手を動かしながら学ぶことで、徐々に理解が深まります。基本を学べば、誰でも自分だけのウェブサイトを作れるようになります。また、コーディングを学ぶことで、サイト作成だけでなく、デザインやアプリケーション開発など、さまざまな分野に進むことができるようになります。

まずはHTMLの基本から試して、少しずつステップアップしながらあなたの理想のサイトを形にしていきましょう!

【画像】コーディングを学ぶことのメリットを示すイラスト

ABOUT ME
みやび
みやび
WEBディレクター&ブロガー
2000年生まれ、WEB制作会社でWEBディレクターとして働きながら、副業でブログを運営している社会人です。大学では体育を専攻し、教員免許を取得しましたが、コロナ禍をきっかけにWEB業界に興味を持ち、未経験からWEBデザイナーとして就職。その後転職し、現在はWEB制作会社でWEBディレクターとして勤務しながら、WEBに関する様々な情報を発信しています。
記事URLをコピーしました