HTTPとは？基本と仕組みをわかりやすく解説｜通信の役割と利用法

HTTP（HyperText Transfer Protocol）は、インターネット上でウェブページを表示するために使用されるプロトコルです。この記事では、HTTPの基本的な仕組みを初心者向けに解説し、どのようにウェブページのデータがやり取りされているのか、またその重要性を理解できるように説明します。

1. HTTPとは？基本的な概要

HTTPとは、WebブラウザとWebサーバーが情報をやり取りするためのルール（プロトコル）です。ウェブページを閲覧する際に使用される「通信の言語」とも言えます。

例えば、ウェブブラウザにURLを入力すると、その情報がHTTPを通じてサーバーに送信され、サーバーはその要求に応じてウェブページを返してきます。この仕組みを理解することで、インターネットを利用する際の基盤となる通信の流れが見えてきます。

2. HTTPの仕組みと通信の流れ

HTTP通信は、クライアント（Webブラウザ）とサーバーの間でデータが送受信されることで成り立っています。以下のような流れで通信が行われます。

このように、HTTPはユーザーがウェブページを見たいと思った時、その要求をWebサーバーに伝えるための手段となります。

3. HTTPとHTTPSの違い

HTTPとHTTPSの最大の違いは、セキュリティの有無です。

HTTP

標準のHTTPは、通信内容を暗号化しないため、通信途中でデータが盗まれたり、改竄されたりするリスクがあります。

HTTPS

HTTPSは「Secure HTTP」の略で、SSL/TLSと呼ばれる暗号化技術を使って、通信内容を保護します。これにより、例えばオンラインショッピングでのクレジットカード情報など、重要なデータを安全に送受信することができます。

近年では、GoogleもHTTPSを推奨しており、ウェブサイトの信頼性を高めるために、HTTPSの利用が広まっています。

4. HTTPが果たす役割と利用法

HTTPは、ただ単にウェブページを表示するだけではありません。例えば、フォームの送信、APIを使ったデータの取得、さらには動画や画像などのメディアコンテンツの配信にも使われています。具体的な利用例としては、以下のようなものがあります。

フォーム送信

Webサイトで情報を送信する際（例：検索フォームやログインフォーム）には、HTTPリクエストを通じてサーバーにデータが送られます。

APIリクエスト

外部のデータを取得するために、API（Application Programming Interface）を通じてHTTPリクエストを行い、JSONやXML形式でデータを受け取ります。

メディア配信

動画や音楽などのメディアデータも、HTTPを通じてストリーミングされます。これにより、ユーザーはインターネットを介してコンテンツを視聴することができます。

5. まとめ

HTTPは、インターネットの基盤となる重要な技術です。ウェブページの表示からデータ送信、オンラインショッピングに至るまで、私たちの日常的なインターネット利用に欠かせない役割を果たしています。HTTPを理解することで、インターネットの仕組みをより深く知り、今後のウェブ開発やセキュリティに対する意識を高めることができます。

インターネット利用者としては、HTTPSの利用が一般的になった今、セキュリティ対策の重要性も認識しておくことが大切です。今後、より安全で効率的なインターネット環境を作るために、HTTPやHTTPSの技術的な理解を深めていきましょう。

みやび

WEBディレクター＆ブロガー

2000年生まれ、WEB制作会社でWEBディレクターとして働きながら、副業でブログを運営している社会人です。大学では体育を専攻し、教員免許を取得しましたが、コロナ禍をきっかけにWEB業界に興味を持ち、未経験からWEBデザイナーとして就職。その後転職し、現在はWEB制作会社でWEBディレクターとして勤務しながら、WEBに関する様々な情報を発信しています。