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EC-CUBEとは?特徴などを解説|国内向けのECサイト構築に

yamagata

EC-CUBEは、日本発のオープンソースのECサイト構築パッケージで、国内の多くの企業や個人が利用しています。無料で利用でき、カスタマイズ性に優れているため、自社のニーズに合わせたECサイトを構築することが可能です。本記事では、EC-CUBEの特徴やメリット、導入事例、他のEC構築サービスとの比較などを詳しく解説します。

1. EC-CUBEとは

EC-CUBEは、株式会社イーシーキューブが提供するオープンソースのECサイト構築パッケージです。オープンソースとは、ソースコードが公開されており、誰でも無料で利用・改変できるソフトウェアのことを指します。そのため、EC-CUBEを使用すれば、自社の要件に合わせて自由にカスタマイズしたオンラインショップを構築することが可能です。

例えば、EC-CUBEを利用することで、商品の販売ページやカート機能、決済システムなど、ECサイトに必要な基本機能を簡単に導入できます。さらに、デザインテンプレートやプラグインを活用することで、独自のデザインや機能を追加することも容易です。

2. EC-CUBEの主な特徴

EC-CUBEには、以下のような特徴があります。

無料で利用可能
基本的な機能は無料で利用でき、初期費用を抑えてECサイトを構築できます。

カスタマイズ性の高さ
オープンソースであるため、ソースコードを自由に改変でき、自社のニーズに合わせた機能追加やデザイン変更が可能です。

豊富なプラグインとテンプレート
公式サイトやコミュニティから提供される多数のプラグインやテンプレートを利用して、機能拡張やデザインのカスタマイズが容易に行えます。

日本国内での実績
日本製のソフトウェアであり、国内の多くの企業や個人が利用しているため、日本市場に適した機能やサポートが充実しています。

開発における使用言語
PHP(サーバーサイド)、HTML / CSS / JavaScript(フロントエンド)、Twig(テンプレートエンジン)、MySQL / PostgreSQL(データベース)、Symfonyフレームワーク(アプリケーション基盤)

【画像】EC-CUBEの管理画面のスクリーンショット

3. EC-CUBEのメリットとデメリット

メリット

  • 開発コストの削減
    ゼロからECサイトを開発する場合、高額な費用がかかりますが、EC-CUBEを利用すれば、基本機能が揃っているため、開発コストを大幅に削減できます。
  • 運用コストの削減
    他のECプラットフォームでは、月額利用料や売上に応じた手数料が発生する場合がありますが、EC-CUBEは無料で利用できるため、運用コストを抑えることができます。
  • 自由なカスタマイズ
    自社のブランドイメージや業務フローに合わせて、機能やデザインを自由にカスタマイズでき、独自性の高いECサイトを構築できます。
  • コミュニティの活用
    EC-CUBEには活発なユーザーコミュニティが存在し、情報交換やサポートを受けることができます。

デメリット

  • 開発スキルが必要
    自由にカスタマイズできる反面、PHPやHTML/CSSの知識が求められるため、初心者には少しハードルが高い。
  • サーバー選定が必要
    レンタルサーバーやVPSなど、自社でサーバーを用意しなければならない。

4. EC-CUBEの導入手順

サーバーの準備

EC-CUBEが動作するレンタルサーバーやVPSを契約する。

EC-CUBEのインストール

公式サイトからEC-CUBEをダウンロードし、サーバーにインストール。

初期設定

管理画面で基本設定を行い、必要なプラグインやデザインを追加。

商品登録

販売する商品を登録し、決済方法や配送方法を設定。

公開・運用

テストを行った後、ECサイトを公開し運用開始。

5. EC-CUBEと他のECサイト構築サービスの比較

サービス名EC-CUBEShopifyBASE
カスタマイズ性低〜中
費用無料(サーバー費用のみ)月額費用が必要基本無料(手数料あり)
導入のしやすさやや難しい簡単非常に簡単

【画像】EC-CUBEと他のECサイト構築サービスの比較図

6. EC-CUBEの導入事例

ドン・キホーテ

大手ディスカウントストアのドン・キホーテは、EC-CUBEを活用してオンラインショップを構築し、店舗とオンラインの両方で商品を提供しています。

崎陽軒

横浜名物「シウマイ」で知られる崎陽軒は、EC-CUBEを導入してオンラインショップを開設し、通信販売だけでなく店舗受取やデリバリー、大口の注文にも対応しています。

ドトールコーヒー

全国に展開するコーヒーチェーンのドトールコーヒーは、EC-CUBEを利用してオンラインショップを運営し、コーヒー豆や関連商品を販売しています。

7. まとめ

EC-CUBEは、無料で利用できるオープンソースのECサイト構築パッケージであり、高いカスタマイズ性と豊富な機能を備えています。自社のニーズに合わせて柔軟にECサイトを構築・運営したいと考えている方にとって、非常に有力な選択肢となるでしょう。導入を検討する際には、具体的な要件や目的に応じて、適切なカスタマイズやプラグインの活用を検討してみてください。

EC-CUBEの公式サイトでは、導入事例やプラグイン、テンプレートなどの情報が豊富に提供されていますので、ぜひ参考にしてください。

EC-CUBE公式サイト

ABOUT ME
みやび
みやび
WEBディレクター&ブロガー
2000年生まれ、WEB制作会社でWEBディレクターとして働きながら、副業でブログを運営している社会人です。大学では体育を専攻し、教員免許を取得しましたが、コロナ禍をきっかけにWEB業界に興味を持ち、未経験からWEBデザイナーとして就職。その後転職し、現在はWEB制作会社でWEBディレクターとして勤務しながら、WEBに関する様々な情報を発信しています。
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